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Claude APIの料金体系|モデル別単価と請求の仕組み

Claude(Anthropic)APIの料金は、モデル別の入力・出力単価に、プロンプトキャッシュの書き込み(1.25倍/2倍)と読み取り(0.1倍)、Batch APIの50%引き、US限定推論の1.1倍が組み合わさります。2026年9月15日参照の公式料金(Haiku 4.5・Sonnet 5・Opus 5 など)、Bedrock・Vertex AI経由との違い、Pro/Max/Teamのサブスクとの違い、請求の仕組みを説明します。

Claude(Anthropic)API の料金は、モデル別の入力・出力単価(100 万トークンあたり USD)に、プロンプトキャッシュの書き込み・読み取り、Batch API の 50% 引き、データ所在地の係数が組み合わさる従量課金です。キャッシュの単価が明示されているのが特徴で、繰り返しの前置きが多い用途では費用が大きく変わります。

この記事では、モデル別単価、キャッシュとバッチの仕組み、請求、他の経路(Bedrock・Vertex AI)やサブスクとの違いを、2026 年 9 月 15 日に参照した公式料金ページに基づいて説明します。単価は改定されるため、見積もりの前に公式ページを確認してください。5 社の横断比較は「生成AI API 料金比較 2026」を参照してください。

モデル別の単価(2026 年 9 月 15 日参照)

モデル入力5 分キャッシュ書込1 時間キャッシュ書込キャッシュ読取出力
Claude Haiku 4.5$1$1.25$2$0.10$5
Claude Sonnet 5$2$2.50$4$0.20$10
Claude Sonnet 4.6 / 4.5$3$3.75$6$0.30$15
Claude Opus 5 / 4.8 / 4.7 / 4.6 / 4.5$5$6.25$10$0.50$25
Claude Fable 5.1 / Fable 5$10$12.50$20$0.25〜$1$50

単位は 1M トークンあたり USD。Haiku・Sonnet・Opus の 3 階層で、入力単価に 5 倍ずつの差があります。出力は入力の 5 倍です。Sonnet 5 の $2 / $10 は、導入時の期間限定価格が標準価格として据え置かれたものです。

なお、Claude 4.7 以降のモデルは新しいトークナイザーを使い、同じテキストで約 30% 多くトークンを生成します。旧モデルの実測トークン数を新モデルの見積もりに流用すると過小になります。

料金の基本式

費用(USD) = (入力トークン × 入力単価
              + キャッシュ書込トークン × 書込単価
              + キャッシュ読取トークン × 読取単価
              + 出力トークン × 出力単価)÷ 1,000,000

プロンプトキャッシュの仕組み

同じシステムプロンプトや長い参照文書を繰り返し送る場合、その部分をキャッシュとして保存し、以後のリクエストでは割引単価で読み取れます。

操作単価の倍率(入力単価に対して)有効期間
5 分キャッシュ書込1.25 倍5 分
1 時間キャッシュ書込2 倍1 時間
キャッシュ読取(ヒット)0.1 倍(Fable 5.1 は 0.025 倍)書込の有効期間内

書き込みは割増、読み取りは 1 割です。5 分キャッシュは 1 回読めば元が取れ、1 時間キャッシュは 2 回読めば元が取れます。エージェント的な用途で会話履歴を毎回送る場合、履歴がキャッシュに乗ると入力費用が数分の 1 になります。

キャッシュの割引は Batch API の割引やデータ所在地の係数と重ねて適用されます。

Batch API

非同期で大量のリクエストを処理する Batch API は、入力・出力とも 50% 引きです。

モデルバッチ入力バッチ出力
Claude Haiku 4.5$0.50$2.50
Claude Sonnet 5$1$5
Claude Opus 5$2.50$12.50

夜間の要約・分類・抽出など、即時性が不要な処理はバッチに回すだけで半額になります。

その他の係数

項目内容
データ所在地(US 限定推論)Claude 4.6 以降で、US 限定を指定すると全トークン種別に 1.1 倍。既定のグローバルは標準単価
Fast modeOpus 5 / 4.8 で高速出力。入力 $10 / 出力 $50 の割増単価(研究プレビュー)
長いコンテキスト4.6 以降は 100 万トークンのコンテキストが標準単価。長さによる割増なし
ツール使用ツール定義や結果は入力トークンとして課金。Web 検索は 1,000 回あたり $10 の追加

請求の仕組み

項目内容
課金単位組織(Organization)。組織の中にワークスペース、ワークスペースの中に API キー
支払い月次の実使用量に基づく。USD。クレジットカードまたは請求書払い
実費の粒度ワークスペース × 日(Cost API)
利用量の粒度API キー × モデル × 1 分/1 時間/1 日(Usage API)。キャッシュの内訳あり
実費の反映UTC 日の確定後。約 1 日遅れ

ワークスペースは、OpenAI のプロジェクトに相当する単位です。API キー・利用者単位の実費は存在せず、キー単位の費用は Usage API のトークン数 × 単価の概算になります。確認方法は「Claude API の利用料金を確認する方法」を参照してください。

経路による違い——Anthropic 直・Bedrock・Vertex AI

同じ Claude のモデルでも、呼ぶ経路で単価の付け方が変わります。

Anthropic 直(Claude API)AWS BedrockGoogle Vertex AI
請求元AnthropicAWSGoogle Cloud
単価上の表AWS の料金ページ。リージョンごとに異なるGoogle の料金ページ
地域係数US 限定で 1.1 倍リージョナルエンドポイントはグローバルより 10% 割増リージョナル・マルチリージョンはグローバルより 10% 割増
通貨USDUSD契約通貨
実費の粒度ワークスペース × 日リージョン × 日プロジェクト × 日

AWS Marketplace や Azure Marketplace 経由の「Claude Platform on AWS」「Claude in Microsoft Foundry」では、Claude Consumption Unit(CCU、$0.01 = 1 CCU)という単位で請求され、クラウド側の請求書には CCU の 1 行が載ります。

サブスクリプションとの違い

Claude APIClaude Pro/Max/Team/Enterprise
課金従量課金(トークン単価 × 使用量)席数 × 月額の固定
対象自社アプリ・社内ツールからの呼び出しclaude.ai での対話利用
管理画面Claude Consoleclaude.ai の管理画面
利用量の取得Admin API で可API 従量課金とは別

同じ Anthropic でも契約も請求も別です。全社の AI 費用を集計するときは、API 分とサブスク分を分けて持ってください。

費用を左右する要因(影響の大きい順)

  1. モデルの階層: Haiku・Sonnet・Opus で入力単価に 5 倍ずつの差
  2. キャッシュの設計: 前置きをキャッシュに乗せれば入力が 1 割に。乗せなければ毎回全額
  3. 出力の長さ: 出力単価は入力の 5 倍
  4. バッチへの切り出し: 即時性が不要なら 50% 引き
  5. トークナイザーの世代差: 4.7 以降は約 30% 多くトークンを消費

よくある質問

Q. キャッシュはどう使えば効きますか? リクエストの先頭にある変わらない部分(システムプロンプト・参照文書・会話履歴)をキャッシュ対象にします。自動キャッシュの設定で、会話の伸びに合わせてキャッシュの境界を管理できます。

Q. Bedrock 経由と Anthropic 直、どちらが安いですか? 標準単価は近い水準ですが、Bedrock はリージョンごとに単価が異なり、リージョナルは 10% 割増です。既存の AWS 契約や割引、データ所在地の要件を含めて比較してください。

Q. 部署別の費用はどう出しますか? Anthropic 側にはワークスペースまでしか請求単位がありません。API キーを部署・利用者に対応付けて、Usage API のトークン数から概算します。

まとめ

  • 単価は Haiku $1/$5、Sonnet 5 $2/$10、Opus 5 $5/$25(入力/出力・1M トークン・2026 年 9 月 15 日参照)
  • キャッシュは書込 1.25 倍/2 倍、読取 0.1 倍。バッチは 50% 引き。US 限定推論は 1.1 倍
  • 請求は組織単位、実費はワークスペース × 日。キー・利用者単位の実費はない
  • 同じモデルでも Anthropic 直・Bedrock・Vertex AI で単価の付け方と通貨が違う

ManageAI は、Claude の Usage API・Cost API を読み取り専用で取得し、Bedrock・Vertex AI 経由の Claude も含めて部署・利用者・API キー別に可視化します。モニター企業を募集中です。

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この記事を書いた人

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師田 賢人

Kento Morota

Harmonic Society株式会社 Founder|設計・開発

一橋大学卒業後、アクセンチュアで大手企業の業務改革・システム導入に従事。200社以上の経営者を取材した編集者を経て、AIを活用したWeb開発・DX支援を展開。ManageAIの設計・開発を担当。

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