ManageAIのSlack通知設定
ManageAIのアラートをSlackに通知する設定手順。Incoming Webhookの発行、テナント既定のURLとルール別URLの使い分け、通知文の形式、メール通知との併用、送信結果の確認方法、通知が届かないときの確認点までをまとめます。
ManageAI のアラートは、Slack(Incoming Webhook)とメールに通知できます。Slack への通知は、テナント設定に既定の Webhook URL を登録するだけで始まり、ルールごとに別のチャンネルへ送ることもできます。
この記事では、設定手順と通知文の形式、届かないときの確認点を説明します。アラートそのものの仕様は「ManageAI の3種のアラート」を参照してください。
通知の全体像
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| チャネル | Slack(Incoming Webhook)、メール |
| Slack の URL の決まり方 | ルールに設定した URL → 無ければテナント既定の URL |
| メールの宛先 | 管理者全員/対象本人/追加アドレスの和集合(重複排除) |
| 通知のタイミング | 収集完了をトリガーにアラートを評価し、発報と同時に通知(遅延最大 30 分程度) |
| 結果の記録 | 発報レコードを先に残し、Slack/メールの送信結果と失敗理由を履歴に記録 |
設定手順
1. Slack で Incoming Webhook を発行する
Slack のアプリ管理で Incoming Webhook を作成し、通知先のチャンネルを選んで Webhook URL を発行します。URL は https://hooks.slack.com/ で始まります。
通知先のチャンネルは、情報システム・DX 推進など「通知が来たら動く人」が見ているチャンネルを選びます。全社の一般チャンネルに流すと、誰も動かなくなります。
2. テナント設定に既定の URL を登録する
ManageAI のテナント設定(管理者のみ)にある「通知設定」カードで、Slack Incoming Webhook URL を登録します。ここに登録した URL が、ルール側で URL を指定しなかったときの既定の送信先になります。
登録できるのは hooks.slack.com の HTTPS の URL だけです。それ以外の URL は保存時に拒否されます(社内ネットワーク等への誤送信を防ぐための制限です)。
3. 必要ならルールごとに URL を上書きする
アラートルールの作成・編集画面には「Slack Webhook URL」の項目があります。未入力ならテナント既定の URL、入力すればそのルールだけ別のチャンネルに送れます。
使い分けの例:
| ルール | 送信先 |
|---|---|
| 全社の日次上限・急増検知 | 情シス・DX 推進のチャンネル(既定) |
| 部署別の月次予算消化率 | 該当部署の責任者がいるチャンネル(ルール別に指定) |
| 検証用キーの日次上限 | 開発チームのチャンネル(ルール別に指定) |
通知文の形式
Slack への通知は、次の形式の定型文です。
- 先頭に警告アイコン、続けてルール名を太字で
- 本文に、何がどれだけ超えたか(金額は通貨付き、トークン数は整形済み)
- 末尾にアラート画面へのリンク
受け取った人がそのままアラート画面を開いて内訳を確認できるようにしています。
メール通知との併用
メールの宛先は、ルールの「通知先」で選びます。
| 選択肢 | 宛先 |
|---|---|
| 管理者全員 | テナントの管理者ロールで有効なユーザー全員 |
| 対象本人 | ユーザースコープなら当該ユーザー、API キースコープならキーの割当ユーザー(無効化済みは除外)。全社・部署スコープでは対象なし |
| 追加アドレス | 任意のメールアドレス(経営企画の担当者など) |
Slack は気づきやすい反面、流れやすく休暇中は見ません。メールは記録が残ります。両方に送ることで、見逃しと流れ落ちの両方を防げます。
送信結果の確認
アラート画面の「発報履歴」タブに、発報ごとの通知結果(Slack/メール)が表示されます。送信に失敗した場合は理由が残ります。
「送信成功 ≠ 受信」です。宛先の設定ミス、Webhook の失効、チャンネルのアーカイブなどは、送信側では検知できないことがあります。初回設定後は、履歴で送信成功を確認した上で、実際にチャンネルに届いているかを目視で確認してください。
通知が届かないときの確認点
| 症状 | 確認点 |
|---|---|
| 発報履歴に Slack の失敗が記録されている | Webhook URL が失効していないか。Slack 側でアプリやチャンネルが削除されていないか |
| 発報履歴は成功だが Slack に見当たらない | 送信先のチャンネルが想定と違わないか(ルール別 URL の上書き設定を確認) |
| 発報自体が無い | ルールが有効か。閾値が高すぎないか。急増検知の下限トークン数に達しているか |
| メールが届かない | 宛先の選択(管理者全員/本人/追加アドレス)と、受信側の迷惑メール振り分けを確認 |
| 通知が多すぎる | クールダウンと下限トークン数を見直す。発報ごとに過検知を記録して月次で閾値を調整する |
設定後のテスト
初回設定の後は、実際に通知が届くところまで確認します。
- 短期間で必ず発報する条件のルールを一時的に作る(例: 日次コスト上限を、当日の概算をすでに超えている低い金額にする)
- 次の収集バッチ(最大 30 分程度)を待ち、発報履歴に Slack・メールの送信成功が記録されることを確認する
- Slack のチャンネルとメールの受信箱で、実際に届いていることを目視する
- テスト用ルールを削除するか、正しい閾値に戻す
テスト用の発報は、発報履歴で「過検知」として記録しておくと、月次レビューで本物の発報と区別できます。
チャンネル設計の例
| 会社の状況 | 設計 |
|---|---|
| 情シスが一括で見る | 既定 URL を情シスのチャンネルにし、全ルールを既定のまま |
| 部署ごとに予算責任がある | 全社ルールは既定、部署別の月次予算ルールだけ各部署のチャンネルに上書き |
| 開発チームが検証キーを多く使う | 検証キーの日次上限ルールを開発チームのチャンネルに上書きし、本人にもメール |
| 経営企画が消化率だけ知りたい | 月次予算ルールの追加メールアドレスに経営企画の担当者を入れる(Slack は既定のまま) |
原則は「通知を受けたら動く人が見ている場所に送る」です。送る先を増やすより、送り先ごとに担当を決めるほうが効きます。
Webhook の差し替えと失効
- チャンネルを変えたいときは、Slack で新しい Incoming Webhook を発行し、テナント設定またはルールの URL を置き換えます
- 使わなくなった Webhook は、Slack 側で削除(失効)します。ManageAI 側に残った URL は送信失敗として履歴に記録されるため、置き換え漏れに気づけます
- URL の変更は管理者のみが行え、監査ログに記録されます
運用のコツ
- 鳴ったら誰が動くかを決める: 通知先のチャンネルに一次確認の担当を決めておく
- 種類ごとに送り先を分ける: 全社の異常は情シスへ、部署の予算は部署へ
- 月次レビューで振り返る: 発報履歴の正検知・過検知を見て、閾値と宛先を調整する
アラート設計の考え方は「生成AI予算アラートの設計|閾値・通知先・対応者」にまとめています。
よくある質問
Q. Microsoft Teams には通知できますか? 現時点で対応しているのは Slack(Incoming Webhook)とメールです。Teams をお使いの場合は、メール通知でご利用いただくか、ご要望をお寄せください。
Q. 1 つのアラートを複数の Slack チャンネルに送れますか? ルール 1 つにつき URL は 1 つです。複数のチャンネルに送りたい場合は、同じ条件のルールを送信先ごとに作成してください。
Q. Webhook URL は安全に保管されますか?
テナント設定とルールに保存され、管理者のみが変更できます。登録できる URL は hooks.slack.com の HTTPS に限定しています。
まとめ
- Slack 通知は、テナント設定に既定の Incoming Webhook URL を登録するだけで始まる。ルールごとに別チャンネルへの上書きも可
- 登録できるのは
hooks.slack.comの HTTPS のみ。通知文はルール名・超過内容・アラート画面へのリンクの定型文 - メールは管理者全員/対象本人/追加アドレスから選択。Slack と併用すると見逃しを防げる
- 送信結果は発報履歴に残る。初回は実際に届いたかを目視で確認する
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