ManageAIのCSVエクスポート|経営報告への使い方
ManageAIの各画面からCSVをエクスポートする方法と、出力される項目(期間・次元・費用(円/USD)・入力/出力トークン・キャッシュ入力・リクエスト数)、内訳と時系列の2形式、Excelでの開き方、経営会議向けの3枚のレポートや経理提出への使い方を解説します。
ManageAI の各画面には「CSV エクスポート」ボタンがあり、表示中の期間・粒度・通貨をそのまま引き継いだ CSV を出力できます。円建て・ドル建ての切替と、円換算の根拠となる為替レートも表示されるので、経営報告や経理提出にそのまま使えます。
この記事では、出力の形式と項目、Excel での扱い、経営報告への使い方を説明します。サービス全体は「ManageAI(マネージエーアイ)とは」を参照してください。
エクスポートできる単位と形式
| 次元 | 内容 |
|---|---|
| 全社 | 全社の合計 |
| 部署 | 部署別(部署詳細では配下の内訳) |
| ユーザー | 利用者別 |
| API キー | キー別(疑似キーを含む) |
| プロジェクト | プロジェクト別 |
| モデル | モデル別 |
形式は 2 種類です。
| 形式 | 内容 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 内訳 | 期間内の合計を次元ごとに並べ、構成比を付ける | 経営会議の「部署別の内訳」、上位部署の把握 |
| 時系列 | 期間 × 次元の明細(日・週・月の粒度) | 推移の分析、Excel でのグラフ作成、月次の予実 |
各画面のボタンは、表示中のフィルタ(期間・粒度・通貨・絞り込み中の部署やユーザー)を引き継ぎます。画面で見ている数字と CSV の数字が一致するようにしています。
出力される項目
時系列形式の列は次のとおりです。
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 日・週・月のバケット |
| 次元 | 部署名、ユーザー名、キー名、プロジェクト名、モデル名のいずれか |
| 費用(円) | 円換算の費用 |
| 費用(USD) | ドル建ての費用 |
| 入力トークン | 入力(プロンプト)のトークン数 |
| 出力トークン | 出力(生成結果)のトークン数 |
| キャッシュ入力 | キャッシュとして扱われた入力トークン数(取得できる経路のみ) |
| リクエスト数 | 呼び出し回数(取得できる経路のみ) |
費用は円と USD の両方を出力するため、経理提出は円、海外のプロバイダとの突合はドル、と使い分けられます。円換算に使ったレートは画面上で確認できます(「ManageAI の円/ドル切替と換算レート」参照)。
内訳形式では、期間内の合計を次元ごとに 1 行ずつ並べ、費用(円/USD)・トークン・リクエスト数に加えて構成比の列が付きます。「上位 3 部署で全体の何割か」をそのまま読めます。
画面ごとのエクスポートの違い
| 画面 | 出力される次元 | 補足 |
|---|---|---|
| 全社サマリー | 全社(時系列)、部署(内訳) | 経営会議の 1 枚目・2 枚目の元データ |
| 部署別 一覧 | 部署 | 内訳と時系列 |
| 部署別 詳細 | 配下部署/ユーザー/API キー | 当該部署の内訳に絞られる |
| ユーザー別 | ユーザー | 上位利用者の把握 |
| API キー別 | API キー | 未割当キーの棚卸し |
| プロジェクト別 | プロジェクト | 実費が取れる唯一の粒度 |
| モデル別 | モデル | 経路をまたいだモデル比較、単価改定の影響確認 |
いずれも、絞り込んでいる期間・粒度・通貨がそのまま反映されます。「画面で見た数字と CSV の数字が違う」という事故を避けるため、エクスポート専用の条件指定画面は設けていません。
ファイル形式
- BOM 付き UTF-8、日本語ヘッダー。Excel でダブルクリックして開いても文字化けしません
- ファイル名は
ai-cost_<次元>_<開始日>_<終了日>.csvの形式で、いつのどの集計かが分かります - ログイン中のセッションが必須で、自社テナントのデータのみ出力されます(閲覧者ロールでも出力可)
Excel での加工例
時系列形式の CSV は、Excel のピボットテーブルでそのまま集計できます。
| やりたいこと | 行 | 列 | 値 |
|---|---|---|---|
| 部署 × 月のクロス集計 | 次元(部署名) | 期間(月粒度) | 費用(円)の合計 |
| モデル別の構成比の推移 | 次元(モデル名) | 期間 | 費用(円)の合計を「列の % 」で表示 |
| 入力と出力のトークン比 | 次元 | なし | 入力トークン・出力トークンの合計 |
内訳形式には構成比の列が最初から付いているため、経営会議の「上位 3 部署で全体の何割か」はピボットなしで読めます。時系列形式は月粒度で出力しておくと、年度をまたいだ比較にも使えます。
実費と概算の扱い
CSV に出る部署・ユーザー・キー・モデル別の費用は概算(トークン数 × モデル別単価)です。全社・プロジェクトの実費は、全社サマリーとプロジェクト別の画面で確認し、突合に使います。
経理提出や請求突合には実費を、部署別の内訳や比較には概算を使う、という区別は CSV でも同じです。詳細は「ManageAI が「実費」と「概算」を分ける理由」を参照してください。
経営報告への使い方
月次の経営会議向けレポートは、次の 3 枚に絞ると機能します。CSV からそのまま作れます。
| 枚 | 内容 | 使う CSV |
|---|---|---|
| 1 | 全社の費用推移と予算消化率 | 全社 × 時系列(月粒度)+ 全社サマリーの実費と消化率 |
| 2 | 部署別の内訳と前月からの変化、未割当の割合 | 部署 × 内訳(当月・前月) |
| 3 | 発生したアラートと取った対応 | アラート画面の発報履歴 |
部署別の CSV には「未割当」の行も含まれます。未割当の割合が増えていれば、組織マッピングの更新漏れか放置されたキーのサインです。
Excel での定型化
- 部署 × 内訳の CSV を当月・前月の 2 回出力する
- Excel で部署名をキーに横に並べ、増減と構成比を計算する
- 全社の実費(全社サマリー)と部署別概算の合計の差を 1 行添える
同じ手順を毎月繰り返せば、担当者が変わっても同じレポートが出ます。
宛先別の出し分け
| 宛先 | 見たいもの | 出す CSV |
|---|---|---|
| 経営層 | 全社の推移と予算消化率、部署別の構成比 | 全社 × 時系列(月粒度)、部署 × 内訳 |
| 部門長 | 自部署の推移と、配下チーム・利用者の内訳 | 部署詳細 × 内訳 |
| 経理 | 請求書と突合できる実費と換算レート | 全社サマリーの実費(画面)+ 全社 × 時系列(円・USD) |
| 情シス・DX 推進 | 未割当のキー、急増したキー、モデル構成 | API キー × 内訳、モデル × 内訳 |
同じデータでも、宛先によって粒度と形式を変えるだけで、説明の時間が大きく減ります。
経理提出への使い方
- 全社の実費は全社サマリーの「期間コスト(実費)」で確認し、プロバイダの請求書と突合する
- 円換算のレートは画面の表示値を根拠として添える。Azure OpenAI の円建て契約は請求通貨のまま円で表示される
- 部署別の配賦額を提出する場合は、概算であることと実費との差を明記する
よくある質問
Q. 出力できる期間に上限はありますか? 画面で指定できる期間(今日/7 日/30 日/今月/先月/期間指定)と同じです。長期間の分析は月粒度の時系列で出力すると扱いやすくなります。
Q. 定期的に自動でメール送付できますか? 現時点では画面からの手動出力です。月次レビューの前に担当者が出力する運用を想定しています。
Q. CSV 取込(組織マッピング)と何が違いますか? エクスポートは集計結果の出力、取込は部署・ユーザー・キー割当の一括登録です。形式も用途も別で、エクスポートした CSV をそのまま取込に使うことはありません。
Q. 文字化けします。 BOM 付き UTF-8 で出力しているため、Excel でそのまま開けます。古い環境で化ける場合は、Excel の「データ → テキストから」で UTF-8 を指定して読み込んでください。
Q. 閲覧者ロールでも出力できますか? できます。出力されるのは自社テナントのデータのみです。
まとめ
- 各画面の「CSV エクスポート」で、表示中のフィルタを引き継いだ CSV を出力できる
- 次元は全社・部署・ユーザー・API キー・プロジェクト・モデル、形式は内訳と時系列
- 費用は円と USD の両方、トークンとリクエスト数を含む。BOM 付き UTF-8 で Excel でそのまま開ける
- 経営報告は「全社の推移と消化率」「部署別の内訳」「アラート」の 3 枚に絞る。実費と概算の区別は CSV でも同じ
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