ManageAIのダッシュボード画面の見方
ManageAIのダッシュボード(全社サマリー・部署別・ユーザー別・APIキー別・プロジェクト別)の各画面で何が表示され、どう読むかを解説。期間・粒度・通貨の切替、データ鮮度の表示、粒度限界バナー、グラフと内訳テーブルの関係、月次レビューでの見る順番までをまとめます。
ManageAI のダッシュボードは、全社サマリー・部署別・ユーザー別・API キー別・プロジェクト別の 5 つの画面で構成されています。どの画面も同じ期間フィルタと通貨切替を持ち、すべてのグラフに内訳テーブルを併設しています。
この記事では、各画面で何が表示され、どう読むかを説明します。サービス全体は「ManageAI(マネージエーアイ)とは」を参照してください。
共通の操作
画面の上部にあるフィルタは、全画面で共通です。状態は URL に保存されるので、絞り込んだ状態のリンクを共有できます。
| 操作 | 選択肢 |
|---|---|
| 期間 | 今日/過去 7 日/過去 30 日/今月/先月/期間指定(既定は今月) |
| 粒度 | 日/週/月 |
| 通貨 | 円/ドル |
日付の境界はすべて日本時間(JST)です。
データ鮮度の表示
画面下部に「データ最終取得: ○月○日 ○時(15 分周期で更新・表示遅延最大 30 分程度)/ ○日まで日次確定済み」と表示されます。「日次確定済み」の日付より後は速報値で、確定バッチが直近 3 日分を補正します。
粒度限界バナー
組織マッピングで未割当のキーがあると、警告バナーが表示されます。内容は「未割当分は『未割当』として集計」「費用内訳は概算値・請求額は実費が正」です。これは隠すべき警告ではなく、数字を読むときの前提として常に確認してください。
全社サマリー
ログイン直後に表示される画面です。上段と下段のカード、2 つのグラフ、上位利用者のテーブルで構成されます。
| カード | 内容 | 読み方 |
|---|---|---|
| 期間コスト(実費) | 請求系 API 由来。請求額と突合可能 | 経理提出・予実に使う数字 |
| 期間コスト(概算) | トークン × 単価 | 実費との差(乖離)を隣で確認する |
| トークン消費 | 入力 + 出力 | 利用量の規模 |
| リクエスト数 | 呼び出し回数(取得できる経路のみ) | 呼び出し回数だけが増えていればリトライやループを疑う |
| 今月の実費 | 当月の実費 | 予算との比較 |
| 月間予算消化率 | 今月の実費 ÷ 全社の月次予算ルールの予算額。80% 以上で警告色、100% 以上で危険色 | ルール未作成なら「予算未設定」と表示 |
| 登録 API キー | 収集済みのキー数と未割当数 | 未割当が増えていたら組織マッピングの更新 |
| 日次確定 | 確定済みの最終日 | それ以降は速報値 |
| グラフ・テーブル | 内容 |
|---|---|
| コスト推移(概算) | 期間内の日/週/月の折れ線 |
| 部署別内訳(概算) | 部署別の積み上げ棒。系列は費用上位 8 件 + その他 |
| 上位利用者 | 概算費用の上位 10 名。ユーザー詳細へリンク |
実費と概算を隣り合うカードに並べているのは、両者の差を自然に認識できるようにするためです。差が急に広がったときは、単価改定や二重計上のシグナルです(「ManageAI が「実費」と「概算」を分ける理由」参照)。
部署別
| 画面 | 内容 |
|---|---|
| 一覧 | 部署別のコスト推移(積み上げ)と、部署別の内訳テーブル。各部署から詳細へ |
| 詳細 | その部署のコスト推移(配下の部署を含む)と、配下部署/所属ユーザー/API キーの内訳 |
親部署の集計には配下部署を含めてロールアップし、配下部署のリンクから同じ画面へ再帰的に降りられます。部署の帰属は「キーの部署 → 無ければ割当ユーザーの部署」の順で決まり、どちらも無ければ「未割当」です。
月次レビューで最初に見るのは、この一覧の「前月からの変化」です。大きく増えた部署があれば、詳細に降りてユーザー・キー単位で何が増えたかを確認します。
ユーザー別
| 画面 | 内容 |
|---|---|
| 一覧 | ユーザー別のコスト推移(積み上げ)と内訳 |
| 詳細 | そのユーザーのモデル別・キー別の内訳。キー詳細へリンク |
ユーザー別の費用は概算です。「誰かに見せる」より「異常を検知する」ための画面と考えると、権限で悩む場面が減ります。利用者個人の内訳が出るのは OpenAI と Claude の経路で、Azure・Bedrock・Vertex AI はモデル単位までです。
API キー別
| 画面 | 内容 |
|---|---|
| 一覧 | 収集済みのキー一覧。割当ユーザー・部署・プロジェクト・費用(概算)・トークン |
| 詳細 | キー単位の推移と内訳 |
一覧には、Azure のデプロイメントや Bedrock のリージョン/モデルといった疑似キーも並びます。未割当のキーはここで見つけて、組織マッピングで割り当てます。キーは収集で自動登録されるため、手動登録は不要です。
プロジェクト別
| 画面 | 内容 |
|---|---|
| 一覧 | プロジェクト別のコスト推移と、実費カード・概算カードの 2 枚 |
| 詳細 | プロジェクト単位の推移と内訳 |
プロジェクト別だけ実費と概算を別カードにしているのは、プロジェクト(ワークスペース)が実費を取得できる唯一の粒度だからです。カードの見出しに「実費(請求額と突合可能)」「概算(トークン × 単価)」と明記しています。
ダッシュボード以外の画面
| 画面 | 内容 | 権限 |
|---|---|---|
| アラート | 「ルール」タブでルールの作成・編集、「発報履歴」タブで発報日時・観測値/閾値・通知結果・正検知/過検知 | ルール編集は管理者 |
| 組織マッピング | 部署・メンバー・プロジェクト・API キー割当・CSV 一括取込の 5 タブ | 管理者 |
| テナント設定 | プロバイダ接続(末尾 4 桁表示・状態・最終成功/エラー)、Slack の既定 URL、二要素認証、監査ログ | 管理者 |
| リリースノート | アップデートの履歴。新着バッジ付き | 全員 |
ダッシュボードで「未割当」や「概算」の前提を確認し、組織マッピングとアラートで整える、という往復が基本の使い方です。
URL 共有の使い方
フィルタの状態(期間・粒度・通貨・絞り込み)は URL に保存されます。
- 月次レビューで見る条件の URL をブックマークしておけば、毎月同じ条件で開ける
- 部門長には自部署の詳細画面の URL を、経理には円表示の全社サマリーの URL を共有する
- 共有先のユーザーも ManageAI のアカウント(閲覧者で可)が必要
経営層に見せるときの画面
経営会議でダッシュボードをそのまま投影する場合は、全社サマリーの 1 画面で足りることがほとんどです。
- 上段の「期間コスト(実費)」「月間予算消化率」で全体を示す
- 「部署別内訳」の積み上げ棒と併設テーブルで内訳を示す
- 質問が出たら部署別の詳細に降りる
数字を転記して資料にする場合は、各画面の CSV エクスポートを使います。
グラフと内訳テーブルの関係
すべてのグラフには内訳テーブルを併設しています。理由は 2 つあります。
- 色で系列を判別しにくい方でも、数字で読める(色覚多様性に配慮した固定パレットに加えて)
- 経営層への報告資料に、数字をそのまま転記できる
グラフの系列は費用上位 8 件 + 「その他」で、「その他/未割当」はグレーで表示されます。
月次レビューで見る順番
| 順 | 画面 | 見ること |
|---|---|---|
| 1 | 全社サマリー | 実費の前月比、予算消化率、実費と概算の差、未割当のキー数 |
| 2 | 部署別 | 前月から大きく増えた部署。詳細に降りて原因の単位を絞る |
| 3 | アラート(発報履歴) | 発報件数、正検知・過検知、閾値を変えるか |
| 4 | API キー別 | 未割当のキーの所属を決める(棚卸し) |
この 4 画面を 30 分で回し、変化があった項目だけ次の打ち手を決めます。各画面の集計は「CSV エクスポート」でそのまま出力できます(「ManageAI の CSV エクスポート」参照)。
よくある質問
Q. 数字が請求書と合いません。 部署・ユーザー・キー別の費用は概算で、請求書と突合できるのは全社サマリーとプロジェクト別の実費です。実費の反映はプロバイダにより数時間〜1〜2 日遅れるため、月初は速報値として扱ってください。
Q. 「未割当」が多いのですが。 組織マッピングでキーを部署・利用者に割り当てると減ります。収集で見つかった新しいキーは自動で未割当として載るので、月次の棚卸しで所属を決めてください。
Q. スマートフォンでも見られますか? 対応しています。メニューはドロワー表示になり、各画面が小さい画面でも操作できます。
まとめ
- 5 画面(全社・部署・ユーザー・API キー・プロジェクト)で共通の期間・粒度・通貨フィルタ。状態は URL で共有できる
- 全社サマリーは実費と概算を隣に並べ、予算消化率・未割当キー数・日次確定日を表示
- 部署別は階層でドリルダウン、プロジェクト別だけ実費と概算を別カード
- データ鮮度と粒度限界バナーは数字を読む前提。月次レビューは全社 → 部署 → アラート → キーの順
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