ManageAI導入ヒアリングで確認する項目
ManageAIの導入ヒアリング(オンライン・60〜90分)で確認する項目を、利用実態・組織マッピング・予算とアラート・利用者と閲覧範囲・セキュリティの5テーマに分けて一覧化。各項目がシステムのどの設定に反映されるか、事前に準備いただくと早く進むもの、当日決めきれない場合の扱いを説明します。
ManageAI の導入ヒアリングは、オンライン・60〜90 分・1 回で、利用実態・組織マッピング・予算とアラート・利用者と閲覧範囲・セキュリティの 5 テーマを確認します。ヒアリングの結果は、そのままシステム設定(組織マッピングの CSV とアラートルール)に反映されます。
この記事では、確認する項目と、それが何の設定に使われるかを一覧にします。導入全体の流れは「ManageAI の導入手順」を参照してください。
ヒアリングの進め方
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0:00〜0:10 | サービス概要と本日のゴール。デモ画面で「何が見えるか」を先に体感 |
| 0:10〜0:25 | A. 利用実態の把握 |
| 0:25〜0:45 | B. 組織マッピング(組織図を見ながら) |
| 0:45〜1:00 | C. 予算・アラート(既定値を提示してから調整) |
| 1:00〜1:10 | D. 利用者・閲覧範囲 |
| 1:10〜1:20 | E. セキュリティ確認と、認証情報の発行案内 |
| 1:20〜1:30 | 宿題と日程の確認 |
「何を見たいですか」と抽象的には聞きません。デモ画面を指しながら「この部署別のグラフ、御社ならどの単位で見たいですか」と、画面起点で伺います。
A. 利用実態の把握
| 確認すること | なぜ聞くか | 反映先 |
|---|---|---|
| 生成AI の利用経路(OpenAI 直/Azure OpenAI/Claude/AWS Bedrock/Google Vertex AI/サブスク) | 経路ごとに見える粒度が違う(キー単位/デプロイメント単位/モデル単位)。サブスクは対象外 | 登録する接続の種類と数 |
| API キーの運用ルール(個人別/チーム共用/システム組込) | 共用キーは利用者別に集計できず、部署に直付けする運用になる | キーと利用者・部署の対応付け |
| OpenAI の「プロジェクト」機能を使っているか | 使っていれば自動でプロジェクト別集計が出る | プロジェクトの登録要否 |
| 月間の API 利用額の概算(直近の請求額) | 予算と閾値の基準になる。管理画面の請求額を一緒に見られると確実 | 月次予算ルール、突合の基準 |
| 主に使っているモデル | 単価が未登録のモデルは概算費用が出ないため、事前に確認 | 単価マスタの追加 |
| 過去データをいつまで遡って見たいか | 取込可能な範囲は各プロバイダの API 仕様に依存 | 過去データ取込の範囲 |
B. 組織マッピング
| 確認すること | なぜ聞くか | 反映先 |
|---|---|---|
| ダッシュボードで見たい部署の単位と階層 | 組織図の全部署は不要。費用を説明したい単位だけでよい(例: 部レベル + 重点の課) | 部署 CSV |
| 各 API キーの利用者(または管理部署)は誰か | キー一覧は登録後に自動収集される。ここでは「誰に聞けば分かるか」の担当者を確定できれば十分 | キー割当 CSV |
| 部署とキーの対応はどちらを正とするか | キー個別の部署設定 → 利用者の所属部署、の優先順で集計される | キーの部署設定 |
| 案件・プロジェクト別に見たい単位はあるか | プロバイダ側のプロジェクトと 1:1 でない場合は手動プロジェクトで補完 | プロジェクトの登録 |
| 組織改編の頻度 | 改編時は CSV の再取込で更新する運用を案内 | 運用ルール |
組織マッピングの仕組みは「ManageAI の組織マッピング」を参照してください。
C. 予算・アラート
閾値は既定値を先に提示してから調整します。相場観がない状態で白紙から聞くと決まらないためです。
| 項目 | 提示する既定値の考え方 | 聞き方 | 反映先 |
|---|---|---|---|
| 月間予算 | 直近実績を基に仮提示 | 「予算超過をいつ知りたいか」→ 50/80/100% 到達で通知。節目の増減可 | 月次予算ルール |
| 日次コスト上限(全社) | 月間予算を営業日で割った額の数倍 | 「1 日でいくら使われたら異常か」。まず全社 1 本で開始 | 日次上限ルール |
| 急増検知 | 倍率と下限トークン数の既定値 | 夜間バッチなど、スパイクが正常な業務があるか(あれば下限や倍率を上げる) | 急増検知ルール |
| クールダウン | 24 時間 | 同じアラートの再通知間隔。基本は既定のまま | ルールのクールダウン |
| 通知先 | — | Slack Incoming Webhook の発行を依頼(情シス作業・数分)。メールは管理者全員 + 追加アドレス | テナント設定・ルールの通知先 |
| 本人通知の扱い | 有効 | 個人キーの利用者本人へ直接通知してよいか(「まず管理者のみ」の企業文化もある) | ルールの通知先 |
その場で決まらない項目は、暫定値で開始して初回レビューで調整します。アラートの仕様は「ManageAI の3種のアラート」を参照してください。
D. 利用者・閲覧範囲
| 確認すること | 補足 | 反映先 |
|---|---|---|
| 管理者(設定変更できる人)は誰か | 2 名以上を推奨(情シス + DX 推進など) | 管理者として招待 |
| 閲覧者(ダッシュボードを見る人)は誰か | 経営層・経営企画・部門長など。閲覧と CSV エクスポートのみ | 閲覧者として招待 |
| 経営層への報告頻度・形式 | 月次報告なら CSV エクスポート + グラフ転記の運用を案内 | 運用ルール |
| 二要素認証(TOTP)を必須にしたいか | 任意機能。管理者のみ必須などの社内ルールを確認 | 各自の設定 |
E. セキュリティ・コンプライアンス
| 確認すること | 補足 |
|---|---|
| 外部 SaaS 利用時のセキュリティ審査はあるか | ある場合は審査の書式を入手し、セキュリティ説明書と個別回答で対応。原文非取得が最大の論点 |
| 認証情報の発行を承認できるのは誰か | 各経路の権限者。承認フローが必要なら期日を確定 |
| データの保存場所の確認要否 | AWS 東京リージョン(国内)。自動バックアップ 7 日保持 |
| 退職者・異動時の運用 | メンバー無効化 + キー割当変更の手順を案内 |
セキュリティの詳細は「ManageAI のセキュリティ」を参照してください。
認証情報の発行案内
ヒアリングの最後に、経路ごとの読み取り専用の認証情報の発行手順をご案内します。権限者が同席していれば、その場で発行・登録まで進めるのが最短です。
| 経路 | 発行いただくもの |
|---|---|
| OpenAI | 読み取り専用の Admin API キー |
| Claude | 読み取り専用の Admin API キー(組織アカウントが必要) |
| Azure OpenAI | サービスプリンシパル(「閲覧者」+「Cost Management 閲覧者」) |
| AWS Bedrock | CloudWatch・Cost Explorer の読み取りのみ許可した IAM ユーザーのアクセスキー |
| Google Vertex AI | Cloud Monitoring 閲覧権限のサービスアカウント鍵(実費も見る場合は請求エクスポートの設定) |
どの経路でも、取得するのは利用量・費用・キー/デプロイメント/モデルの名称のみで、プロンプトや回答の内容は技術的に取得できない権限範囲です。
事前に準備いただくと早く進むもの
- 組織図(部署の階層が分かるもの)
- 生成AI をどの経路で使っているかの整理(分かる範囲で)
- 利用中の経路の管理権限を持つ方の同席
- 通知に使いたい Slack チャンネルの候補
- 生成AI 利用の月間予算感
未着手でも、当日一緒に整理します。
ヒアリング後の流れ
ヒアリングの結果はヒアリングシートにまとめ、そのまま設定作業の指示書になります。認証情報の登録から 2 営業日以内に当社が設定を反映し、設定確認ミーティング(30 分)で実データの画面を見ながら確認します。宿題(承認待ちの認証情報、担当者に確認するキーの所属など)は、期日つきで一覧にします。
まとめ
- ヒアリングは 60〜90 分・1 回。利用実態・組織マッピング・予算とアラート・利用者と閲覧範囲・セキュリティの 5 テーマ
- 各項目は組織マッピングの CSV とアラートルールにそのまま反映される
- 閾値は既定値を提示してから調整。決まらなければ暫定値で開始し、初回レビューで調整
- 権限者が同席すれば、認証情報の発行・登録まで当日に完了できる
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