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ManageAIの月次レビューで何をするか

ManageAIのモニター企業に提供する月次レビュー(60分)の内容。請求との突合、アラート精度の確認と閾値調整、組織マッピングの更新(未割当キーの棚卸し)、活用状況の確認、要望の記録の5議題を、見る画面・使うCSV・決めることつきで説明。自社だけで回すときの手順も示します。

ManageAI の月次レビューは、請求との突合・アラート精度の確認・組織マッピングの更新・活用状況の確認・要望の記録の 5 つを 60 分で行う定例です。モニター企業には当社が同席し、運用が回り始めたらお客様だけで続けられる手順にしていきます。

この記事では、各議題で見る画面と決めることを説明します。導入全体の流れは「ManageAI の導入手順」を参照してください。

月次レビューの位置づけ

ManageAI は遮断しません。統制は「見える」ことと「気づく」ことに、人の判断を組み合わせて行います。月次レビューは、その判断を定期的に行う場です。

定例時期目的
初回レビュー運用開始 2〜4 週間後データの正確性の検証を優先。機能要望より先に、請求突合とアラート精度を確認
月次レビュー毎月上記に加えて、組織マッピングの更新と活用状況の確認
四半期の見直し3 か月ごと既定閾値の見直し、閲覧者の見直し

レビュー前の準備

誰が準備
お客様(管理者)各プロバイダの請求画面(または請求書)を開けるようにしておく。組織変更・異動があれば一覧にしておく
お客様(経営企画)当月・翌月の予算に変更があれば共有
当社発報履歴と未割当キーの一覧を事前に確認し、論点を絞っておく

資料を作る必要はありません。画面を見ながら進めます。

議題 1: 請求との突合(15 分)

見るもの確認すること
全社サマリーの「期間コスト(実費)」(先月)各プロバイダの請求画面(OpenAI 管理画面・Azure Cost Management・AWS の請求書など)との差
全社の実費と部署別概算の合計差の割合。前月より広がっていないか
「○日まで日次確定済み」締めの対象期間が確定値になっているか

差の要因は、速報値(確定前)、為替(日次の固定レート)、UTC と JST の日付境界の 3 つが大半です。説明のつかない差があれば、単価改定・新モデル・二重計上を順に疑います。実費と概算の関係は「ManageAI が「実費」と「概算」を分ける理由」を参照してください。

議題 2: アラート精度の確認と閾値調整(15 分)

見るもの確認すること決めること
アラート画面の「発報履歴」先月の発報件数、ルール別の内訳、通知結果(Slack/メールの失敗がないか)
発報ごとの内容正検知だったか、過検知だったか(管理者が記録)過検知が多いルールは閾値・下限・クールダウンを上げる
発報すべきだった日請求突合で見つかった増加で、発報しなかったものがないか(見逃し)通知が来ないルールは閾値を下げる
月次予算の消化ペース当月の消化率と、月末までの見込み予算額の見直し要否

閾値の変更はその場で行い、監査ログに残ります。アラートの仕様は「ManageAI の3種のアラート」、閾値の考え方は「生成AI予算アラートの設計」を参照してください。

議題 3: 組織マッピングの更新(15 分)

見るもの確認すること決めること
全社サマリーの「登録 API キー(未割当 N)」未割当のキー数が前月より増えていないか
API キー別の一覧未割当のキーがどの経路・どんな名前か各キーの所属(誰に聞けば分かるか)
部署別の「未割当」の費用未割当の費用が全体のどの程度か共用キーを分割するか、部署に直付けするか
組織変更先月の異動・改編部署階層とキー割当の更新(件数が多ければ CSV 一括取込)
メンバー退職・異動無効化、ロールと部署の変更

未割当が増え続けているなら、新しいキーの発行時に所属を決めるルールを、社内の運用に組み込むことを検討します。組織マッピングの仕組みは「ManageAI の組織マッピング」を参照してください。

議題 4: 活用状況の確認(10 分)

確認すること補足
誰がどの画面を見ているか部門長が自部署の詳細を見ているか。閲覧者の招待が足りているか
経営報告に使えたかどの画面・CSV を使い、何が足りなかったか
前月からの変化大きく増えた部署・モデル・キーと、その理由(新しい取り組みか、無駄か)

経営報告に使う CSV の作り方は「ManageAI の CSV エクスポート」を参照してください。

議題 5: 要望の記録(5 分)

不具合、使いにくい点、欲しい機能を記録します。「次に何が増えるか」はモニター企業の声で決めるため、この時間は当社にとっても重要です。時期を約束しない形で、開発の方向性をお伝えします。

レビュー後に出す経営報告

月次レビューが終わった状態は、組織マッピングと閾値が最新で、実費が確定済みの状態です。このタイミングで経営報告用の CSV を出すと、そのまま使えます。

内容出し方
1全社の費用推移と予算消化率全社サマリーの実費と消化率 + 全社 × 時系列(月粒度)
2部署別の内訳と前月からの変化、未割当の割合部署 × 内訳(当月・前月)
3発生したアラートと取った対応発報履歴の件数と正検知・過検知、閾値の変更

四半期の見直し

3 か月に 1 回、月次では扱わない項目を見直します。

  • 既定閾値の見直し(3 か月分の発報履歴を基に、日次上限・急増検知の倍率と下限を再設定)
  • 予算の見直し(実績と為替の動きを踏まえて、月次予算ルールの額を更新)
  • 閲覧者の見直し(部門長の追加・異動、無効化)
  • 組織マッピングの粒度の見直し(細かすぎて更新が追いつかないなら統合、粗すぎて説明できないなら分割)

自社だけで回すときの手順(30 分版)

当社が同席しない月や、モニター期間の終了後は、次の順で 30 分で回せます。

画面見ること
1全社サマリー実費の前月比、予算消化率、実費と概算の差、未割当のキー数
2部署別前月から大きく増えた部署。詳細に降りて原因の単位を絞る
3アラート(発報履歴)発報件数、正検知・過検知の記録、閾値を変えるか
4API キー別未割当のキーの所属を決める(棚卸し)

見た結果を、次の 3 行にまとめて記録すると、翌月の比較ができます。

  • 先月の実費と請求書との差(%)と要因
  • 発報件数と、正検知/過検知の内訳。変えた閾値
  • 未割当のキー数と、決めた所属

レビューで決めたことの反映

決めたこと反映先誰が
閾値の変更アラートルールの編集管理者(その場で)
キーの所属組織マッピングの API キー割当管理者
組織変更部署タブ、または CSV 一括取込管理者
メンバーの変更メンバータブ管理者
予算額の変更月次予算ルールの編集管理者(経営企画と合意のうえ)

いずれも監査ログに記録されるため、いつ・誰が・何を変えたかが後から追えます。

よくある質問

Q. 月次レビューは必須ですか? モニター企業には参加をお願いしています。運用が回り始めたら、お客様だけで続けられる手順にしていきます。

Q. 参加者は誰がよいですか? 管理者(情シス・DX 推進)と、予算の責任者(経営企画)です。部門長は必要な回だけで構いません。

Q. レビューの資料は用意する必要がありますか? 不要です。画面を見ながら進めます。経営報告用の CSV は、レビューの後に出力すると最新の状態になります。

まとめ

  • 月次レビューは請求突合・アラート精度・組織マッピング・活用状況・要望の 5 議題を 60 分で
  • 初回レビューは正確性の検証を優先。差の要因は速報値・為替・日付境界が大半
  • 自社だけなら全社 → 部署 → アラート → キーの 4 画面を 30 分で回し、3 行で記録する
  • 決めたことはその場で反映し、監査ログに残る

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この記事を書いた人

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神谷 克也

Katsuya Kamitani

株式会社カイダン Founder|導入伴走・マーケティング

大手印刷会社・Web制作・コンサルを経て博報堂プロダクツへ。大手企業のデジタルマーケティングとB2Bソリューション開発に従事。独立後は企業のDX推進を幅広く支援。

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