Claude APIの使用量を確認・取得する方法|ConsoleとUsage API
Claude API(Anthropic)の使用量を確認・取得する方法を、開発者・情シス向けに解説します。Consoleの使用量ページで見られる範囲、Admin APIキーでUsage APIからAPIキー×モデル×1時間の使用量を取得する手順とリクエスト例、キャッシュの内訳、Cost APIとの突合、リクエスト数が取れないなどの注意点をまとめました。

Claude API(Anthropic)の使用量は、Anthropic Console の使用量ページで確認し、定期的に集計したい場合は Admin API の Usage API で取得します。Usage API を使うと、APIキー × モデル × 1時間の粒度で、キャッシュの内訳を含むトークン数を取り出せます。キーを部署や利用者に対応付ければ、部署別・利用者別の使用量を自動で集計できます。
この記事では、Console で確認できる範囲と、Usage API で使用量を定期取得する手順を説明します。料金(請求額)の確認方法は「Claude APIの利用料金を確認する方法|Anthropic Consoleの見方」、5プロバイダの全体像は「生成AI APIの利用状況・費用データを取得する方法 完全ガイド」を参照してください。
API のエンドポイントやパラメータは、執筆時点(2026年9月)の公式リファレンスに基づきます。実装の前に Anthropic の API リファレンスで最新の仕様を確認してください。
使用量を確認できる場所
| 場所 | 見えるもの | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Console の使用量ページ | トークン数の推移。ワークスペース・モデル・APIキーで絞り込み | その場での確認 |
| Usage API | トークン数(非キャッシュ入力・キャッシュ読み取り・キャッシュ作成・出力) | 定期取得と社内の単位での集計 |
| Cost API | 実費(USD)。ワークスペース × 日 | 請求との突合 |
Console は手軽ですが、部署別への組み替え、他のプロバイダとの合算、長期の履歴の保存には Usage API で取得した自社のデータが必要です。
Usage API の準備
Admin API キーを発行する
Usage API と Cost API は、Admin API キーで呼び出します。通常の API キーでは呼び出せません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 前提 | 組織(Organization)のアカウントであること。個人アカウントでは使えない |
| 発行できる人 | 組織の管理者 |
| キーの形式 | 通常の API キーとは別の、管理用のキー |
| 保管 | シークレット管理サービスに置き、用途と持ち主を台帳に記録する |
Admin API キーは組織全体の情報を読めるため、持ち主と用途を台帳に記録し、失効の手順も決めておきます。
使用量を取得する手順
リクエストの例
APIキー × モデル × 1時間で、1日分の使用量を取得する例です。
curl "https://api.anthropic.com/v1/organizations/usage_report/messages?starting_at=2026-09-27T00:00:00Z&ending_at=2026-09-28T00:00:00Z&bucket_width=1h&group_by[]=api_key_id&group_by[]=model" \
-H "x-api-key: $ANTHROPIC_ADMIN_KEY" \
-H "anthropic-version: 2023-06-01"
| パラメータ | 内容 |
|---|---|
| starting_at / ending_at | 集計期間(RFC 3339 形式の UTC 時刻) |
| bucket_width | 集計の幅。1m・1h・1d から選ぶ |
| group_by[] | 分けて集計する軸。api_key_id・workspace_id・model・サービス階層など |
集計の幅によって、1回で取得できるバケットの数に上限があります(1時間なら1週間分程度)。長い期間は、期間を分けて取得します。
レスポンスの読み方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| uncached_input_tokens | キャッシュを使わなかった入力トークン数 |
| cache_read_input_tokens | キャッシュから読まれた入力トークン数 |
| cache_creation | キャッシュの作成(書き込み)に使った入力トークン数 |
| output_tokens | 出力トークン数 |
| api_key_id / model など | group_by で指定した軸の値 |
Claude はキャッシュの読み取りと作成で単価が違うため、概算費用を出すときは、この内訳ごとに単価を掛ける必要があります。入力トークンを合計してから単価を掛けると、実費とずれます。
注意したい空の値
| 状況 | 返り方 |
|---|---|
| Console のプレイグラウンド(Workbench)からの利用 | APIキーに紐づかないため、キーの ID が空になる |
| 既定のワークスペースでの利用 | ワークスペースの ID が空になる |
空の値は、集計時に「キー不明」「既定ワークスペース」として扱い、捨てずに残すようにします。捨てると、合計が実費と合わなくなります。
リクエスト数は取得できない
Claude の Usage API には、リクエスト数が含まれません。トークン数と費用で管理する前提で設計します。リクエスト数が必要な場合は、アプリケーション側のログで数えます。
Cost API との突合
| 比較 | Usage API から計算した概算 | Cost API の実費 |
|---|---|---|
| 粒度 | APIキー・モデル × 時間 | ワークスペース × 日 |
| 金額の根拠 | トークン数(キャッシュの内訳ごと)× 自社の単価表 | Anthropic の請求系のデータ |
| 反映の時期 | 利用後、比較的すぐ | UTC の日が確定した後(約1日遅れ) |
Cost API の金額は、単位(セント単位の文字列など)に注意して換算します。月次で概算の合計と実費を比べ、差が大きければ単価表やキャッシュの扱いを確認します。
定期取得の設計
| 設計のポイント | 内容 |
|---|---|
| 取得の間隔 | 1時間ごとなど。直近の数時間分を毎回取り直す |
| 時刻 | バケットは UTC。日本時間への変換は保存後に行う |
| 重複の防止 | 「時刻 × キー × モデル」を一意のキーにして上書き保存する |
| 実費の遅れ | Cost API は当日(UTC)分を返さないため、翌日以降に取得する |
| キーの名前 | APIキーの一覧(Admin API)で名前・ワークスペースを取得し、台帳と対応付ける |
よくある質問
Q. ワークスペースを部署ごとに分けるべきですか? 部署別の実費まで取りたいなら有効です。Cost API はワークスペース単位で実費を返すため、ワークスペースを部署に合わせれば、部署別の実費が取れます。キー単位の内訳は概算で補います。
Q. Claude Pro や Team などのサブスクリプションの利用も取れますか? 取れません。サブスクリプションの利用は API キーを経由しないため、Usage API の対象外です。
Q. AWS Bedrock や Google Vertex AI 経由の Claude の利用も含まれますか? 含まれません。それぞれのクラウドの請求・メトリクスで確認します。経路ごとに取得方法が違う点は「生成AI APIの利用状況・費用データを取得する方法 完全ガイド」で整理しています。
まとめ
- Claude API の使用量は Console で確認し、定期的な集計は Admin API キーで Usage API から取得する
- APIキー × モデル × 1時間で、キャッシュの読み取り・作成を分けたトークン数が取れる。リクエスト数は取れない
- 空のキー ID やワークスペース ID は捨てずに残し、キャッシュの内訳ごとに単価を掛けて概算を出す
- 実費は Cost API(ワークスペース × 日・約1日遅れ)で取得し、月次で概算と突合する
ManageAIは、Claudeを含む5プロバイダの管理APIから利用量と実費を自動で取得し、APIキー・デプロイメント・モデルという粒度の違いを1つの画面にまとめて、部署・利用者・プロジェクト別に可視化します。読み取り専用キーの登録だけで始められます。モニター企業を募集中です。
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