OpenAI APIの使用量を確認・取得する方法|Usage画面とUsage API
OpenAI APIの使用量(トークン数・リクエスト数)を確認・取得する方法を、開発者・情シス向けに解説します。Platformの使用量画面で見られる範囲、Usage APIでAPIキー×モデル×1時間の使用量を定期取得する手順とリクエスト例、ページ送り、Costs APIとの突合、運用時の注意点までをまとめました。

OpenAI APIの使用量は、Platformの使用量画面(Usage)で確認し、定期的に集計したい場合は Usage API で取得します。Usage API を使うと、APIキー × モデル × 1時間の粒度で、入力・キャッシュ入力・出力のトークン数とリクエスト数を取り出せます。キーを部署や利用者に対応付ければ、部署別・利用者別の使用量を自動で集計できます。
この記事では、画面で確認できる範囲と、Usage API で使用量を定期取得する手順を説明します。料金(請求額)の確認方法は「OpenAI APIの料金・使用量を確認する方法|ダッシュボードの見方」、5プロバイダの取得方法の全体像は「生成AI APIの利用状況・費用データを取得する方法 完全ガイド」を参照してください。
API のエンドポイントやパラメータは、執筆時点(2026年9月)の公式リファレンスに基づきます。変更されることがあるため、実装の前に OpenAI の API リファレンスで最新の仕様を確認してください。
使用量を確認できる場所
| 場所 | 見えるもの | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 使用量画面(Usage) | トークン数・リクエスト数・費用の推移。プロジェクト・モデル・APIキー・ユーザーで絞り込み | 日々の状況をその場で確認する |
| Usage API | トークン数(入力・キャッシュ入力・出力)、リクエスト数 | 定期的に取得し、社内の単位で集計する |
| Costs API | 実費(USD)。プロジェクト × 日 | 請求との突合、月次の締め |
画面は手軽ですが、社内の部署別に組み替える、他のプロバイダと合算する、履歴を長く残すといった用途には向きません。これらが必要になったら Usage API で取得し、自社のデータとして保存します。
Usage API の準備
Admin API キーを発行する
Usage API と Costs API は、組織の Admin API キーで呼び出します。通常のプロジェクトの API キーでは呼び出せません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行できる人 | 組織のオーナー |
| 発行場所 | 組織の設定画面の Admin keys |
| 権限 | 使用量・費用の読み取りに限った権限で発行できる |
| 保管 | シークレット管理サービスに置き、コードや設定ファイルに書かない |
Admin API キーは組織全体の情報を読めるため、読み取りに限った権限で発行し、用途と持ち主を台帳に記録します。キー管理の考え方は「APIキー管理の基本」を参照してください。
エンドポイントの種類
Usage API は、利用の種類ごとにエンドポイントが分かれています。
| エンドポイント(組織の usage 配下) | 対象 |
|---|---|
| completions | テキスト生成(チャット・応答)のトークン |
| embeddings | 埋め込みのトークン |
| images・audio 系 | 画像生成、音声の生成・文字起こし |
| その他 | モデレーション、ベクトルストア、コード実行など |
生成AIの利用の大半はテキスト生成なので、まず completions から取得し、使っている機能に応じて他のエンドポイントを足します。
使用量を取得する手順
リクエストの例
APIキー × モデル × 1時間で、2026年9月27日0時(UTC)以降の使用量を取得する例です。
curl "https://api.openai.com/v1/organization/usage/completions?start_time=1790467200&bucket_width=1h&group_by=api_key_id&group_by=model&limit=24" \
-H "Authorization: Bearer $OPENAI_ADMIN_KEY"
| パラメータ | 内容 |
|---|---|
| start_time / end_time | 集計期間(UNIX 時刻・秒)。end_time を省くと現在まで |
| bucket_width | 集計の幅。1m・1h・1d から選ぶ |
| group_by | 分けて集計する軸。project_id・user_id・api_key_id・model など |
| limit | 1回で返すバケットの数 |
レスポンスの読み方
レスポンスは、時間のバケットごとに、group_by で分けた結果が並ぶ形です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| start_time / end_time | バケットの開始・終了時刻(UTC) |
| input_tokens | 入力トークン数(キャッシュ分を含む) |
| input_cached_tokens | キャッシュから読まれた入力トークン数 |
| output_tokens | 出力トークン数 |
| num_model_requests | リクエスト数 |
| api_key_id / model など | group_by で指定した軸の値 |
結果が1回で返りきらない場合は、次のページがあることを示す値が返ります。次のページの指定を付けて繰り返し呼び出し、最後まで取得します。
定期取得の設計
| 設計のポイント | 内容 |
|---|---|
| 取得の間隔 | 1時間ごとなど。直近の数時間分を毎回取り直す |
| 時刻の扱い | バケットは UTC の時刻境界。日本時間の日付への変換は保存後に行う |
| 重複の防止 | 「時刻 × キー × モデル」を一意のキーにして上書き保存する |
| 遅れて届くデータ | 直近分は値が変わることがあるため、数日分を再取得して補正する |
| キーの名前 | api_key_id は識別子なので、キーの一覧 API や台帳で名前・持ち主に対応付ける |
特に重複の防止は重要です。同じ時間帯を何度も取得する設計にしておき、保存時に上書きすれば、取りこぼしも二重計上も防げます。
Costs API との突合
Usage API のトークン数に単価を掛けると費用の概算が出ますが、請求と一致する実費は Costs API で取得します。
| 比較 | Usage API から計算した概算 | Costs API の実費 |
|---|---|---|
| 粒度 | APIキー・ユーザー・モデル × 時間 | プロジェクト × 日 |
| 金額の根拠 | トークン数 × 自社で持つ単価表 | OpenAI の請求系のデータ |
| 用途 | 部署別・利用者別の内訳 | 請求との突合、月次の締め |
月に一度、概算の合計と実費を比べ、差が大きければ単価表の更新漏れや、取得漏れのエンドポイントがないかを確認します。
運用時の注意点
- 単価表を持つ必要がある: 概算を出すには、モデルごとの単価を自社で管理し、改定に追随する
- プロジェクトとキーの設計が粒度を決める: キーを部署をまたいで共用していると、部署別に分けられない
- Admin API キーの管理: 組織全体を読める鍵なので、保管と失効の手順を決めておく
- ChatGPT の法人プランは対象外: サブスクリプションの利用は API の使用量には含まれない
よくある質問
Q. 画面と Usage API の数字が合いません。 集計期間のタイムゾーン(UTC と日本時間)、対象のエンドポイント(completions 以外の利用)、直近分の反映待ちを確認します。同じ UTC の期間・同じエンドポイントで比べると一致させやすくなります。
Q. ユーザー単位でも取れますか? user_id でグループ化できますが、APIキーを利用者ごとに分けているほうが管理しやすい場合が多いです。キーを利用者・部署に対応付ける設計にしておくと、組織の単位での集計がしやすくなります。
Q. どのくらい過去まで取得できますか? 取得できる期間には上限があるため、履歴を長く残したい場合は定期的に取得して自社で保存します。導入時には、取得できる範囲で過去分をさかのぼって取り込んでおくと、比較の基準になります。
まとめ
- OpenAI APIの使用量は、画面で確認し、定期的な集計は Usage API で取得する
- Usage API は Admin API キーで呼び出し、APIキー × モデル × 1時間でトークン数とリクエスト数が取れる
- 定期取得は、UTC の時間バケット・上書き保存・直近分の再取得で、取りこぼしと二重計上を防ぐ
- 費用は Usage API からの概算と Costs API の実費を分け、月次で突合する
ManageAIは、OpenAIを含む5プロバイダの管理APIから利用量と実費を自動で取得し、APIキー・デプロイメント・モデルという粒度の違いを1つの画面にまとめて、部署・利用者・プロジェクト別に可視化します。読み取り専用キーの登録だけで始められます。モニター企業を募集中です。
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